デジタルノマドビザが取得できる!世界32ヶ国を申請条件とともにご紹介

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デジタルノマドビザが取得できる!世界32ヶ国を申請条件とともにご紹介

世界の労働環境はコロナ禍のパンデミックにより、この1年半で大きく様変わりしました。勤務方法がリモートワーク(テレワーク)に切り替わったことで、以前のようにオフィスに通勤したり、クライアントや社内チームと対面のミーテイングをする必要がなくなった人の中には、「今の家に住まなくても働けるのでは?」と考えた人も多いのではないでしょうか。

 

デジタルノマドとは?

デジタルノマドとは、各地を旅しながら働いて生計を立てるノマドワーカーの中でも、テレコミュニケーション系のデジタルツール(ZoomやSlack、Asana、Googleなど)、つまりITを用いてリモートワークするタイプの人です。

デジタルノマドの詳しい説明は以下のサイトも参考になります。

デジタルノマドとは?国を転々としながら自由に働くワークスタイル

デジタルノマドビザで、グローバルな人材獲得競争が加速

 

世界の様々な国が『デジタルノマドビザ』の発給を開始

こういった海外で働くことを希望するデジタルノマドワーカー専用に発行されるのが、Digital Nomad Visa(デジタルノマドビザ)です。通常、外国で働くにはその国が発行する就労ビザが必要です。観光ビザで入国した場合は滞在できる期限が短いケースがほとんどですし、観光目的で入国しながらその国で仕事をすることは不法就労=違法となります。

就労ビザの取得は大半の国で取得条件が厳しく手続きも煩雑、また費用が高額になることも多く、海外に住むことを夢みる人にとっては長い間、最大のハードルとなっていました。しかしこのパンデミックを機に、世界の多くの国がDigital Nomad Visa Programを解禁。従来よりもかなり低い条件で、その国に合法的に長期滞在ができるようになっています。今回は公式にデジタルノマドビザ(またはそれに近いビザ)を発給している、世界の32ヶ国を紹介します。

 

デジタルノマドビザの提供国(2021年9月最新)

 

1.ジョージア (Georgia)

ヨーロッパとアジアの間に位置する東ヨーロッパの国。首都のトリビシには古いヨーロッパの文化や歴史が感じられる雰囲気が多く残っています。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:なし

・期間:1年(条件によっては永住権の取得も可能)

・取得条件:月々2,000ドル以上の収入の証明

 

2.バルバドス (Barbados)

カリブ海に浮かぶ、中南米の島国の1つ。島全体がサンゴ礁でできており、海が非常にきれいなことで知られています。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:1人あたり2,000ドル

・期間:1年

・取得条件:年間50,000ドル以上の収入の証明

 

3.アンティグア&バーブーダ (Antigua and Barbuda)

同じくカリブ海に浮かぶ、中南米の島国。様々な島にあわせて365のビーチがあります。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:1人あたり1,500ドル

・期間:2年

・取得条件:年間50,000ドル以上の収入の証明

 

4.バミューダ (Bermuda)

北大西洋に浮かぶ島国。取得条件は「バミューダで十分暮らせる程の所得」とあり明確な基準はありませんが、バミューダの生活費は欧米の先進国と比較しても非常に高額で、住民の年間平均所得は約13万ドルとなっています。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:1人あたり263ドル

・期間:1年

・取得条件:バミューダで十分暮らせる程の所得

 

5.ケイマン諸島 (Cayman Islands)

タックスヘイブンとして有名な中南米の島国です。ビザ取得のための所得条件は10万ドルと高く、基本的には裕福な層をターゲットとしたプログラム。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:1人あたり1,469ドル

・期間:2年

・取得条件:年間100,000ドル以上の収入の証明

 

6.アンギラ (Anguilla)

カリブ海の島国。人口15,000人、全長26キロメートルほどの非常に小さな島国です。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:1人あたり2,000ドル

・期間:1年

・取得条件:特になし

 

7.モントセラト (Montserrat)

アンギラよりやや大きい、カリブ海の火山島。ただし人口は5,900人とさらに少ない。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:1人あたり500ドル

・期間:1年

・取得条件:年間70,000ドル以上の収入の証明

 

8.ドミニカ共和国 (Dominica)

カリブ海の島国のデジタルノマドビザプログラム提供国の中ではもっとも生活費が低い国と言われています。子ども連れは現地の学校に入れることも可能。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:1人あたり800ドル+100ドルのApplication Fee

・期間:最大18ヶ月

・取得条件:年間70,000ドル以上の収入の証明

 

9.バハマ (The Bahamas)

アメリカ・フロリダ州から気軽に行けるリゾート地としても知られる島国。リゾート地だけあって生活費は高めです。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:1人あたり1,000ドル+100ドルのApplication Fee

・期間:12ヶ月(その後最大36ヶ月まで延長可能)

・取得条件:現在の雇用主からの雇用証明書または個人事業の収入証明

 

10.キュラソー (Curaçao)

中南米ベネズエラからほど近い、カリブ海の島国。オランダ領のため、建物や街並みはヨーロッパ風。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:1人あたり294ドル

・期間:6ヶ月(その後最大6ヶ月まで延長可能)

・取得条件:十分に生活ができる程の所得の証明

 

11.コスタリカ (Costa Rica)

海、山、ジャングルなど大自然を楽しめる中米の国。パンデミック前から外国人向けにノマドワーカー向けビザを発行しています。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:1人あたり250ドル

・期間:2年

・取得条件:過去2年間分の月々2,500ドル以上の収入の証明、またはコスタリカの銀行に60,000ドルの預金をする

 

12.クロアチア (Croatia)

アドリア海に面した東ヨーロッパの国。ビザというよりも、一時的な滞在許可書に近いものです。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:1人あたり80~130ユーロ

・期間:最長1年(その後最大6ヶ月まで延長可能)

・取得条件:月々2,232ユーロ以上の収入の証明、または26,790ユーロの預金の証明

 

13.チェコ (Czech Republic)

同じく東ヨーロッパの国。以前からフリーランス向けのビザプログラムが提供されていましたが、取得にあたっては複雑な手続きが必要と言われています。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:なし

・期間:1年(延長可能)

・取得条件:銀行に5,587ユーロの預金があることの証明

 

14.エストニア (Estonia)

バルト海に面した北欧の国。エストニアは2020年6月に公式にデジタルノマドビザプログラムを開始した最初の国です。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:短期滞在/80ユーロ、長期滞在/100ユーロ

・期間:1年

・取得条件:月々3,504ユーロ以上の収入の証明

 

15.アイスランド (Iceland)

北海にある北欧の国の1つ。ビザ期間は6ヶ月ですが、シェンゲンエリアへの滞在を希望する場合は90日となるため要注意。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:7,800 ISK (61ドル)

・期間:6ヶ月

・取得条件:1,000,000 ISK (7,777ドル)

 

16.ドイツ (Germany)

ビザの期間が最長3年と長いのが魅力的。ただし手続きには4ヶ月程要すると言われています。また申請時に滞在先での住所も求められます。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:100ユーロ

・期間:6ヶ月から3年

・取得条件:十分に生活ができる程の所得の証明と、ドイツ国内での滞在先の提示

 

17.ノルウェー (Norway)

社会保障が充実しており生活するには魅力的。ただし北欧の他の国同様、生活費は全体的に高め。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:600ユーロ

・期間:6ヶ月から3年

・取得条件:年間35,719ユーロ以上の収入の証明と、ノルウェー国内での滞在先の提示

 

18.ポルトガル (Portugal)

ビザの期間は1年ですが、その後最大5年まで延長が可能。その後はさらに永住権が取得できる可能性もあり、ヨーロッパに永住を考えている人にはとても魅力的なビザです。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:ビザ/83ユーロ、居住許可/72ユーロ

・期間:1年(その後最大5年まで延長可能)

・取得条件:月々600ユーロ以上の収入の証明

 

19.スペイン (Spain)

正確には就労ができないビザですが、合法的に滞在することは可能。就労可能なデジタルノマドビザは現在法整備を進めている途中で、今後解禁になる予定。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:140ユーロ

・期間:1年(延長可能)

・取得条件:月々2,151ユーロ以上の収入の証明

 

20.マルタ (Malta)

イタリアからほど近い、地中海に浮かぶ小さな島国。申請できるのはEU以外の国の人のみとされています。日本人はOKですね。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:300ユーロ

・期間:1年(延長可能)

・取得条件:月々2,700ユーロ以上の収入の証明と、住居場所のリース契約書または購入

 

21.ドバイ (Dubai, UAE)

ドバイはUAEの中のシティの1つですが、独自のプログラムを展開しています。所得税がないなどメリットも大きいですが、収入条件はやや高めです。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:287ドル

・期間:1年

・取得条件:過去3ヶ月間分の月々5,000ドル以上の収入の証明と、現在の雇用主からの雇用証明書または会社の所有証明

 

22.モーリシャス (Mauritius)

アフリカ、マダガスカル島の東に位置するインド洋の島国。申請費用や収入の条件等がないオープンなプログラムです。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:なし

・期間:1年

・取得条件:モーリシャス国外に会社を保有、またはモーリシャス国外の企業のリモートワーカーであること

 

23.メキシコ (Mexico)

生活費の安いことで知られるメキシコ。デジタルノマドビザの他、最長3年まで延長できる一時滞在ビザもあります。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:不明

・期間:1年(最大4年まで延長可)

・取得条件:月々1,620ドル以上の収入の証明、または27,000ドルの銀行残高証明

 

24.カーボベルデ (Cape Verde)

アフリカ大陸の西、以前はポルトガル領だった大西洋に浮かぶ島国。ほとんど雨が降らず、一年のうち350日が晴天と言われています。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:ビザ/20ユーロ、空港利用費/34ユーロ

・期間:6ヶ月(その後最大6ヶ月まで延長可能)

・取得条件:月々1,500ユーロ以上の収入の証明

 

25.セーシェル (Seychelles)

アフリカ大陸から東に1,300kmほどのインド洋にある、115の島々からなる国。美しいビーチと自然が魅力です。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:1人あたり45ユーロ

・期間:12ヶ月

・取得条件:十分に生活ができるほどの所得の証明と、現在の雇用主からの雇用証明書または会社の所有証明

 

26.台湾 (Taiwan)

日本からほど近い台湾でもビザを取得できるチャンスがあります。生活にはデジタルノマド専用ビザではありませんが、スキルや学歴があって条件を満たせば、申請することができます。

<デジタルノマドビザ 申請費用/期間/取得条件>

・申請費用:100~300ドル(国籍により異なる)

・期間:無期限

・取得条件:月々5,700ドル以上の収入の証明

 

住んでみたい国はありましたでしょうか?コロナ禍によりこれまでの生活に対する価値観が大きく揺らいでいる今、もし海外で暮らしてみたいという想いがある方はチャンスかもしれません。ぜひ今後の人生計画の参考にしてみてください。

最後に、現在デジタルノマドビザプログラム準備中の国々を紹介します。以下の国々は近いうち、公式にビザ発給がスタートすると思われます。

 

27.北マケドニア (North Macedonia)

28.タイ (Thailand)

29.ベリーズ (Belize)

30.ギリシャ (Greece)

31.ルーマニア (Romania)

32.スリランカ (Sri Lanka)

 

参考:32 Countries With Digital Nomad Visas Around The World