アメリカ人のChatGPT認知・利用状況【2023年最新】
アメリカのみならず、現在世界中でAI（人工知能）ブームが起きています。新たなAIツールが続々と登場し、AIによって生成されたコンテンツが日々オンラインで話題となる一方、その著作権や倫理的な側面を含め早急な法整備を求める議論など、AIに関するニュースを聞かない日はありません。火をつけたのは言うまでもなく、Microsoftが出資しOpenAIによって開発され、2022年11月にリリースされたChatGPTです。
ChatGPTとは？
ChatGPTとはなんでしょうか？実際、ChatGPTに質問をしてみました。
回答：
“ChatGPTは、OpenAIによって開発された大規模な自然言語処理モデルです。ChatGPTは、人間のような自然な対話を行うことができるように設計されています。ChatGPTは、コンピュータープログラムやデバイスとの対話、情報の検索、一般的な質問への回答、文書の要約など、さまざまなタスクに使用することができます。
ChatGPTは、巨大なトレーニングデータセットを用いて学習されており、そのデータセットには様々なウェブページ、書籍、論文などのテキストデータが含まれています。ChatGPTは、これらのデータを利用して文章のパターンや言語の特徴を学習し、それを元に質問や指示に対する適切な応答を生成します。
ただし、ChatGPTは人間ではなく機械なので、情報の正確性や文脈の理解には限界があります。また、時折誤った情報を提供する可能性もありますので、利用する際には注意が必要です。OpenAIは、モデルの改善や誤りの修正に取り組んでおり、将来的にはより正確かつ信頼性の高い応答が提供されることを期待しています。”
とのことなのですが、“自然言語処理モデル”と言われてもピンときませんね。ChatGPTのページにアクセスすると、文字を入力するバーが出て来て、そこに質問を書くとAIがそれに対する回答を記述してくれます。Google検索のチャットボット版とも言えるでしょう。
アメリカ人のChatGPT認知度
日々話題に上がるChatGPTですが、どのくらいの人が知っているのでしょうか？成人アメリカ人を対象にピュー・リサーチセンターが今年3月に行った調査によると、認知のレベルは性別・人種・年代・所得によってかなりバラつきがあるようです。これを見れば、「今さら聞けない…」と心配する必要はないかもしれません。
ChatGPT認知度：アメリカ人成人全体
良く知っている：18%
聞いたことはある：39%
まったく知らない：42%
ChatGPT認知度：男性 vs 女性
良く知っている：26% vs 11%
聞いたことはある：41% vs 38%
まったく知らない：33% vs 51%
ChatGPT認知度：白人 vs 黒人 vs ヒスパニック vs アジア人
良く知っている：17% vs 14% vs 20% vs 46%
聞いたことはある：42% vs 35% 31 % vs 31%
まったく知らない：41% vs 51% vs 47% vs 22%
ChatGPT認知度：18-29歳 vs 30-49歳 vs 50-64歳 vs 65歳以上
良く知っている：30% vs 22% vs 14% vs 8%
聞いたことはある：37% vs 37% vs 41% vs 44%
まったく知らない：33% vs 41% vs 45% vs 48%
ChatGPT認知度：低所得 vs 中級所得 vs 高所得
良く知っている：13% vs 18% vs 28%
聞いたことはある：31% vs 41% vs 48%
まったく知らない：55% vs 40% vs 24%
ChatGPTを“使ったことがある”のはアメリカ人の14%
上記の調査結果を見ると、女性より男性、高齢層より若年層、低所得層より高所得層のほうがChatGPTをよく知っているという輪郭が浮き上がってきます。人種別ではアジア人の認知率が高く、「よく知っている」「聞いたことはある」を合わせると、77％のアジア人はChatGPTのことを何らか知っているという結果になっています。
「実際にChatGPTを使ったことがあるか？」という質問に対して、同調査によると「使ったことがある」と回答したのはアメリカ人成人の14％にとどまっています。使用用途としては「エンタテイメント」が19%、「調べもの」が14%、「仕事での利用」が12%でこの3つが多数を占め、日常生活の必需品にはまだ至っていない様子が伺えます。
いかがでしたでしょうか？デジタル先進国、ChatGPT誕生の国であるアメリカでも、その認知率や利用率はまだまだ一般に浸透しているとは言えない状況が見受けられます。ただし、AI技術はものすごいスピードで進化していますので、この割合は半年後にはガラッと変わっているかもしれません。そのとき本当に「今さら聞けない…」ということにならないよう、今日にでもChatGPTに何か１つ、質問をしてみてはどうでしょう？