アフィリエイトマーケティングとCPAマーケティングの違いとは?
前回まで、アメリカでのインフルエンサーマーケティングのお話をしてきましたが、今回はアフィリエイトマーケティングに関するお話です。インフルエンサーマーケティングはなんとなく分かるがアフィリエイトはよく知らない、違いが分からない、という方はこちらの記事を参照してみてください。
過去記事:アフィリエイトマーケティングとインフルエンサーマーケティングの共通点と違い
CPAマーケティングとは?
アフィリエイトは聞いたことがあっても、CPAマーケティングは聞いたことがないという方は多いかもしれません。CPAはCost Per Actionの略で、何らかのActionが発生するたびに課金が発生することを意味します。このActionには、クリック・サインアップ・リード獲得・会員登録・メルマガ登録・問合せフォーム送信などが含まれ、キャンペーンによって要求される内容は様々です。
どちらもパフォーマンスマーケテイングのモデル
アフィリエイトもCPAも、どちらもいわゆる「成功報酬型」=「パフォーマンスマーケテイング」と呼ばれる種類のデジタルマーケティング手法です。どちらも広告主発信ではなく、第3者が自身のブログサイトやソーシャルメディアを使って広告主の商品やサービスを宣伝・情報発信を行い、それによって購入やリードが発生した場合に広告主がその報酬としてコミッションを支払う仕組みです。
ということで、アフィリエイトもCPAも第3者による情報発信というマーケティングのモデルとしては同じで、CPAはアフィリエイトマーケティングの種類の1つと見なされることもあります。この2つを分ける大きな違いは、コミッションが発生する基準(コンバージョン)が購入かそれ以外のアクションか、という点です。
アフィリエイトマーケティングとCPAマーケティングの違い
コンバージョンの基準
アフィリエイトは購入が発生した場合、CPAは購入以外のアクション(クリック・サインアップ・リード獲得・会員登録・メルマガ登録・問合せフォーム送信など)が発生した場合に報酬が支払われる。
コミッション額の幅
キャンペーンにより多種多様。アフィリエイトは売上額の〇%、CPAは1アクションあたり〇ドル、などと設定しているケースが多い。一般的に、CPAキャンペーンで求められるコンバージョン(クリック・サインアップなど)は購入よりもハードルが低いため、1件当たりの報酬額は安価になる場合が多い。
広告主のタイプ
アフィリエイトは原則として購入アクションが基準のため、Eコマースサイトを持つ広告主。CPAはEコマースサイトを持たない事業体の広告主でも幅広く利用可能。
”第3者”を活用したマーケティングを
前回の繰り返しになりますが、メディアにはOwned・Paid・Earnedの3種類があり、アメリカでマーケティング戦略を練る際にはこの3つをバランスよく考慮し実行するのが大切です。Paidメディアは消費者に広く浅くリーチするには有効ですが、世の中のプライバシー保護の流れから精密なターゲティングがどんどん難しくなっています。また、Owned Mediaは信頼度という観点でZ世代を中心に低下傾向があり、消費者に購買を促すにはEarned Media=第3者による情報発信が今後ますます重要になってきます。
過去記事:「広告は信用しない」Z世代のインサイト
アフィリエイトもCPAも、成功報酬型というポイントでは堅実なマーケティング手法ですが、質の良い情報発信者とパートナーシップを組み、コンスタントにコンバージョンが発生するようになるまでには時間を要します。従来型のマーケティングに限界を感じている場合には、こういった新たな手法を取り入れてみてはいかがでしょうか?