アメリカのB2B代理店が認定する「時代遅れ」な企業ウェブサイトデザイン5つの特徴
会社のウェブサイトを最後にリニューアルしたのはいつでしょう?3年前?10年前?“ローンチして以来、まったく変えていない”というケースもあると思います。
B2B企業にウェブサイトは必要ない?
一般消費者が顧客でない、いわゆるB2B企業の中には、
「うちは既存客との取引だけでビジネスが成り立っているから、対外向けの情報発信は必要ないんだよね。」
「新規客は展示会や営業マンによって獲得するので、ウェブサイトはとりあえずあれば良いという感じ。」
という人は少なくありません。優先順位が低いというのであれば理解できますが、まったくウェブサイトを持たない・作って以来一切放置、というのは推奨できません。ウェブサイトはオンライン上の“顔”・“店構え”になりますので、これが古臭いと新規客はまず寄り付かない上、既存客にもウェブサイトをメンテナンスする経費すら捻出できない会社、という印象を与えます。また優秀な人材を採用したいと思っても、そんな化石のようなウェブサイトを見たら誰も応募したいとは思わないでしょう。
アメリカのB2B専門デザインエージェンシーBOP DESIGNが、そんな「今すぐ変えたほうが良い時代遅れなB2Bウェブサイトの特徴」をまとめていますので、以下に5つ紹介します。
今すぐ変えたほうが良い時代遅れなB2Bウェブサイトの特徴
1.スマホ対応していない
ウェブサイトが時代遅れかどうか評価するために、まず確認したいのはスマホ対応になっているかどうかです。スマホ対応は“レスポンシブ”と呼ばれ、デバイスや画面サイズなど、見る側の環境に応じてサイトのレイアウトが自動で最適化される機能です。ウェブサイトをスマホで開いた時に、パソコンで見る状態のものがそのまま表示されるようであれば要改善です。現代のユーザーはスマホ対応のサイトを見慣れていますので、レスポンシブでないページが表示された瞬間、サイトからいなくなってしまいます。
2.一昔前のフォントやアイコンを使用している
B2BウェブサイトはB2Cほどの更新頻度やデザイントレンドを追う必要はありませんが、古臭さを感じさせるフォントやアイコンは最低限排除しなければなりません。時代遅れなフォントは具体的に「Comic Sans」「Papyrus」「Arial」「Times New Roman」などで、B2Bウェブサイトでは避けるのがベターです。
アイコンはロゴと同じで、現在はすっきりとしたラインでシンプルなものが多いので、複雑なデザインや多色使いのものは避けましょう。経験豊富なウェブデザイナーであれば、これらのトレンドは熟知しているはずです。
3.余白が少ない
これは一昔前のポータルサイトや口コミサイトでよく見られた特徴ですね。タイトルや本文、画像などがページの中に隙間なく詰め込まれ、どこから見れば良いか分からないデザインです。洗練されたウェブサイトはコピーやビジュアルの間に効果的にスペースを設けることで、訪問者が迷うことなく見られるよう配慮がされています。
ページ内に情報がたくさんあること自体は良いことです。現代のユーザーはパソコンでもスマホでもスクロールすることに抵抗がありませんので、一画面の中にコンテンツを詰め込むのではなく、うまく余白を使ってデザインしましょう。
4.色の数が多すぎる
これは時代遅れな上にウェブデザインに精通していない人が陥りがちなNGデザインです。タイトル・ボタン・背景・ヘッダーフッターなど、それぞれを重要だから目立たせようとつい様々な色やグラデーションを使ってしまうと、逆に陳腐な仕上がりになってしまいます。だからといって色数が少なすぎると、平坦すぎて退屈になってしまうのでバランスが難しいところですが、基本的にはブランドガイドラインに沿ったカラーをベースに統一感を心掛けることが大切です。
5.一番新しいニュース記事が何年も前のもの
おそらく誰もが目にしたことがあるくらい、これは本当によくある悪い例です。ウェブサイトのトップページに、いくつか最新のニュースリリースの見出しを載せている企業は多いと思いますが、最新の投稿日が3年前などになっている場合、少なくともトップからは削除したほうが良いでしょう。ニュースやブログ記事だけでなく、参照元記事やリサーチデータ、サイトの最下部に記載するコピーライトなど、日付や年号が古いままだとその企業はもう廃業したか、アクティブにビジネスをしていないように映ります。
参照:5 Things That Make a B2B Web Design Look Outdated
「やってはいけない」サイトデザインになっていませんか?
いかがでしたでしょうか。見てみるとどの特徴も、“あるある~”という感じだと思います。特にデジタル先進国のアメリカでは、B2B企業であってもウェブサイトは「あればいい」ではなく「なくてはならない」リソースです。サイトのリニューアルは骨の折れる仕事ですが、ぜひ手遅れになる前に見直しましょう。